現代の医学では、腰痛、膝痛、肩こり等整形外科的なコリ痛みに関しては、レントゲン撮影での骨の写真を重宝し診断に役立てる。
 一見理にかない、有効な診断方法と受け止められるが、身体の仕組み、身体の歪のメカニズムからすると、的を得ていない部分もある。
 コリ痛みが治らない決定的な理由は、骨が動くのではなく、動かされている現実を無視している点である。つまり、レントゲンで写っている骨の写真は、歪んだ骨の位置であったとしても、骨自体が自分でその位置に置かれているわけではない。骨をつないでいる、骨格筋、腱等によってその位置に置かされている状態である。骨が動いて歪を作り、コリ痛みを発生しているわけではない、筋肉の伸び縮みの歪によって、骨が正しい位置からずらされて、神経圧迫、関節等や脊柱の動きを制限し、コリ痛みを発生させている。
 現代医学では、数字で示すことが科学的根拠であり、数字で表すことの難しい筋肉の強さ、弱りは医学の分野では受け入れ難く、レントゲン写真が見てわかりやすく診断基準の中心となった。しかし、レントゲン写真をベースにした診断は、人間の動きの本質とはかけ離れた見解での論理だてであり、治療は難しい。そして、治せなくても、何ら疑問を唱えず、論理的な間違いにも気付かず、日々過ごしているのが現状である。
 
では、自分で出来る、コリ痛みの解消法の根本にある考え方は、

1:コリ痛みを感じているポイントとコリ痛みの原因になっているポイントは違うという認識を持つことであ
 る。つまり、腰が痛い時、腹側の筋肉の弱りが原因で、背中側の腰に痛みが出る。右側の肩こりの原
 因は、左肩の筋肉の弱りが原因と考える。

2:急性疾患である捻挫、骨折は、お分かりの通り、原因のポイントと痛むポイントは一緒である。

3:人間の身体の故障は、車とは違い、長引けば、足首の捻挫は、足首の正常な動きを拒み、膝に無理
 をさせ、膝痛を起こさせたり、膝の異常な動きで、次には腰痛を起こしたりすることがある。
  もっと長い時間の経過では、腰痛のため肩こり、四十肩、五十肩の原因になったりもする。つまり、一
 つの筋肉の異常は、身体を正常に保とうとするために、「筋肉の代償性」と云って筋肉の異常を連鎖す
 る。この理屈でも、原因のポイントとコリ痛みを発生するポイントは別である。

  また、骨と筋肉の動きの関係を理解すれば、腰痛、膝痛、肩痛のどの痛みが一番治しやすいかはわかるはずである。明らかに、膝痛である。
 なぜならば、膝は、180度に伸び縮みするだけで、動きに関係している筋肉の数が少ない、つまりコントロールする筋肉の数が少ないからである。